アパレル店員が好きなことや感じたことを愚直に書くブログ

アパレル店員歴2年目突入の筆者が普段から好きなことや思ったことを訥々と語るブログです。。

インターネットで初恋を経験した12歳☆真剣に初恋だったんだからねっ

何を隠そう、タイトル通り、私はインターネット上で初恋を経験しました。
相手の顔も年齢も性別も分からないのですが、当時12歳、私はインターネットで初恋をしました。


インターネットはここ十年で急速に世間に広がり、スマートフォンの普及などでその勢いは増すばかり。
今では、YouTubeなどの動画視聴サイトやTwitterなどのSNSでの投稿が当たり前となり、以前までの「インターネット=危険なもの(怪しいもの)」という認識はなくなりました。

しかし、私が10歳頃は学校の先生も「インターネット」という言葉に馴染みがないばかりか、小学校でパソコンのタイピングの授業の時、先生から
「ヒロセ、小さい"っ“はどうやって出すんだっけ?」
と聞かれたこともあるくらい、パソコンという機械にも馴染みのない人が多かったです。

私は、小さい頃からパソコンを使い(主にタイピングゲーム)慣れていたので、タイピングに関しては当時小学校では誰よりも詳しかったと自負しています(笑)



【中学2年生で初恋を経験】

そんなこんなだったので、中学校に上がると私はインターネットの世界にのめり込んでいきました。

主に2ちゃんねる掲示板の利用が中心でした。
当時、漫画やアニメのキャラクターになりきって会話をする、という掲示板が流行で、私は「ひぐらしの鳴く頃に」の詩音や「魔人探偵脳噛ネウロ」の弥子などになりきって掲示板を利用していました。

昔からおままごとも好きだったので、当時、掲示板は私にとって生きていて一番楽しい場所でした。
そんなある日、「鋼の錬金術師(=ハガレン)」のなりきりスレがあったので、私は早速ハガレンの登場人物・メイという少女の名前を使い、そのキャラクターになりきって利用していました。

そのスレには既に住民(ハガレンのキャラクター)が複数人いて、私はその中に混ぜてもらいました。
そこにいたのが、エンヴィーという私が後に初恋をする相手でした。
エンヴィーとは、ハガレンでは悪役の一人で漫画ではメイと認識もあるキャラクターでした。

なので、私はメイになりきってエンヴィーに絡み、エンヴィーも私に絡みました。
他の人とももちろん絡みましたが、エンヴィーと話す時が一番楽しかったことを覚えています。

学校から帰って来てはパソコンを開き、掲示板に行ってエンヴィーと話す。
こんな毎日が半年程続きました。
毎日毎日、それはそれはとても幸せで、いつから恋をしたのか分からないほど、ウキウキした気持ちでした。



不登校になり初恋を知って直後失恋を味わう12歳】

当時、中学生だった私はテニス部に所属していました。
弱いテニス部でしたが上下関係が確立しており、先輩の気分によって部活動の厳しさも変わりました。
そのテニス部で、私はいじめを長期間に渡り受け続け、結果不登校となりました。

不登校になって一番の心の支えだったのは、ネットのあの掲示板でした。
エンヴィーに会うために、私は毎日、決まった時間にレスを返し、ずっとパソコンの前に座りました。
決まった時間にレスをすると、エンヴィーもその時間に合わせて行動してくれると信じていたからです。
実際はどうだったのか、覚えていません笑


そうして数ヶ月が経ち、私にとってショッキングなことが起こります。
エンヴィーが掲示板からいなくなったのです。
「じゃあね、バイバイ」という言葉と共に、リアル生活での忙しさを理由にいなくなってしまいました。

それを知った直後、私はパソコンの前で号泣しました。
もうエンヴィーに会えないことがとにかく辛かったのです。
その時に、初めて「恋」をしたのだと認識しました。
私はそれまで初恋をしたことがなく、しかしエンヴィーを思って涙を流すこの気持ちは、真っすぐな恋心故でした。

初恋を知ったと同時に失恋を経験した私は、言葉の通し「胸が張り裂けるような痛み」を感じました。
心臓のあたりが痛くなって、涙が止まらなくなるのです。
それくらい、リアルな顔も名前も性別も知らない、架空の人物であるエンヴィーに恋していたのです。

私は、とてもショックでその後2〜3日間は、気づけば涙を流すという状態になりました。
母親はそんな私を気にかけて、事情は知らないと思いますが「ネットやめなよ」と慰めてくれました。
時間が経つと気持ちも落ち着き、愛読書の「赤毛のアン」を読めるようになるまで回復しました。

それから、私は2ちゃんねる掲示板から足を洗い、保健室登校を始めました。
今でも変わらない事実は、あの時は本当に、純粋な気持ちで恋をしたということです。


【インターネット上でも恋は芽生える】

初恋はネット上でしたが、私はそれをむなしくは思いません。
なぜなら、真剣に恋をしていたからです。
実際、私はエンヴィーに支えられて学校生活を送れていた時期もありました。
今までのネット上でのやり取りを、「黒歴史」として思い出の引き出しに鍵を掛けてしまい込むのも手だったのですが、私はこのことを書きたいと思ってブログを開設したといっても過言ではありません笑

もちろん、これからも色々なブログの記事を書いて行こうと思います。
ネットでの見たこともない人に恋をして負い目に感じている人に、この記事を読んで、「こんな人もいるんだなぁ」と軽く知ってもらいたいという気持ちで書きました。

思い出の内容によっては負い目に感じず、思い出の引き出しにそっと入れておいてください。